20答法とアイデンティティ
先日、キャリア形成について考える中で
「20答法」というものを知ったので紹介したいと思います。
20答法とは
20答法はアメリカ心理学者クーニーとマックパーランドが作成した
自己分析の手法である。
「私は~である」という短文を20作成し、
自身のアイデンティティについて知るというものだ。
就職活動の一環で行ったことがある方もいるだろう。
自身の現状を詳しく把握できるという点で便利な手法だ。
25答法・1文章
私が受けたセミナーでは
講師「20答法という自己分析ですが、25個短文を作ってください」
という
「25答法」であった。
「私は~である」という簡単な文章だが、25も作るのはなかなか骨が折れた。
「私は怠け者である」
「私は日本人である」
「私は映画鑑賞が好みである」
などなどなど...
さまざまな視点から自身を切り崩さなければ作成できなかった。
なんとか25答法を終えた私に与えられた次の指示は
講師「その中で、上位5つを使って自己紹介をしてください」
というものだった。
25の文章の中から「自身を表現する5つ」を選ぶ
という作業はなかなか楽しかった。
Aの文とBの文ならAの方が自分を示してるかな?...
社会的所属よりも内面について言及している方がいいか?...
などなど、取捨選択には思いのほか時間がかかった。
考えた結果、完成した文章はこんな感じだった。
「私は挑戦的な人間だ。しかし、怠け者であり、楽観主義である。
まだまだ愚かな人間であるため、賢い人が好きだ。」
だいたい現在の自分の状態を表現できていて
完成した文章に驚いた。
25答法とパレートの法則
進研ゼミで予習した学生のごとく「パレートの法則」を持ちだしてしまった。
しかしながら、
「自身のアイデンティティ25個のうち、上位5つで文章を作る」
という行為は
「アイデンティティの上位20%で凝縮された文章をつくる」
ということである。
大切な要素20%によってアイデンティティ全体の80%を表現できるのだ。
アイデンティティの定点観測が大切?
アイデンティティは常に変化します。
女性であれば結婚すれば妻になり、母になり、祖母になる。
社会的な視点ならば学生は社会人になりやがて隠居老人にたどり着く。
そういった変化の中で
「今の私って、どんな人間だっけ?」
「私が目指してみたい状態ってどんな状態だっけ?」
と立ち止まる時間が必要になるのではないか?
というのが私の提言です。
「仕事に時間を取られて~」や
「子育てで自分の時間が~」といった意見を見るたびに
「立ち止まって、対策を考えればいいんじゃないの?」
と考えていたのが提言の起源になります。
できる・できないは別として
立ち止まって、自身の現状を見つめ、理想を考えてみる。
少しでも軌道を修正して、主導権を手元に置いた方が
人生楽しくなるんじゃないかなぁと。
若造の青い主張ですね(笑)
25答法でアイデンティティの定点観測をすれば
もっと楽しく生活できるんじゃない?
という話でした。
まとめ
自己分析の手法「20答法」に関連した話
- 自身のアイデンティティを分解する「20の短文」≒「20答法」
- 筆者のおすすめは「25答法」
- 25のアイデンティティ文から「上位5つ」を使い「今の自分を知る」
- 定期的に自分を見つめなおせば、人生全体が楽しくなる(?)
という話でした。