鳥頭の備忘録

徒然なるままに書いてみます。

麻雀の実力

麻雀は運の要素が絡むゲームである。

しかし、実力も確かに存在するゲームだ。

 

運の要素を強く主張する層もいれば

実力の要素を強く主張する層もいる。

 

麻雀の実力と、麻雀との付き合い方について考えてみる。

 

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麻雀の実力の計測方法

麻雀の実力の出し方は既に式が出ている。

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平均順位の偏りと信頼できる実力評価

(とつげき東北氏のサイトより)

ざっくり要点だけまとめると

「固定の場所で、固定の戦法における、真の実力を計測する場合」

「2000戦打てば、正確な実力を計測できる」

という計算だ。

 

幸運、不運、

あらゆる要素全部ひっくるめて「麻雀の真の実力」を計測するには

2000戦打つ必要がある。

 

そう、2000戦である。

 

2000戦の価値

私の経験をサンプルにしてみる

2017年現在、私の麻雀の総打数と所要時間を書いてみる

ネット麻雀

半荘戦 約2000戦(7年半)

東風戦 約1000戦(3年半)

三人戦  約300戦 (3年半)

 

実卓の麻雀

サークル活動 約400半荘(3年間:ほぼ引退)

友人と麻雀 約60~70半荘(不定期) 

フリー雀荘 約40半荘(2年:3カ月に1回来店くらい)

 

つまり、真の実力を計測するための「サンプルデータ」を

確保できているのは「ネット麻雀:半荘戦」だけである。

 

成長という要素

ここで

「いやー、7年半かけてやっとサンプルがそろったよ~」

となれば良いのだが、そんなことは無かった。

 

そう、7年半前の私の実力は「ルールをやりながら覚えている初心者」だ。

 

当たり前の話であるが。

試合経験を積み、時間が経過する中で「成長している」のだ。

しかも、この間に戦術指南書も読んでいる。

「実力の向上+戦術書籍による戦法の変化」

 

つまり、サンプルにならないのだ。

 

サンプルは確保できてなかったです。はい。

 

2000戦を時間で考えてみる

半荘戦で2000戦するために、必要な時間を考えてみる。

これまでの経験から「1戦≒40分」と仮定する。

 

2000戦≒80000分≒1333時間

 

「長くない!?」

 と思わず感じてしまった。

 

ルールが東風戦なら所要時間が半分であるため

667時間でサンプルデータが揃う。

それでも長いと思ってしまう。

 

 

 「週末に4時間だけネット麻雀をするお父さん」の場合、

2000半荘のデータ採取には、なんと6年半もかかる。

「お父さん、週末にパソコンで麻雀してるけど強いの?」

と奥さんに聞かれても

「6年半分のサンプルデータが揃ってないから

 お父さんの実力はまだ不確かなんだよ」

としか答えられない。

悲しい...

 

ちなみに、ざっくり計算だが7年半の期間で

私は2500時間ほど麻雀を打っていたことになる。

 恐ろしい.....

 

麻雀は運のゲームであるか

はっきり言おう。

大多数の麻雀をする人間にとって「麻雀は運のゲーム」だ。

 

これは麻雀の実力要素を否定しているわけではない。

 

「特定の戦場で、安定した戦法を用意し、かつ2000戦行う」

麻雀の実力を求める、ハードルが高いのだ

 

私は平均的な麻雀プレイヤーよりも麻雀をしている(はず)

趣味では、中級者レベルの卓でネット麻雀を打ち、

実力・総試合は雀荘でアルバイトしている大学生と同じくらいだ。

それでも「実力を見るためのサンプル」をそろえられない。

 

麻雀の実力を計測するのはとんでもなく手間がかかる

ということだけは覚えてもらいたい。

 

それでは、麻雀の実力を計測できない具体例を考えてみる。

 

毎年、正月に親戚と麻雀するよ~、私けっこう強いよw

とか

毎月テニサーで麻雀するけど、俺めっちゃ強いからw

など。

 

これらはまず2000半荘のハードルを越えられてすらいない。

しかも戦術の勉強さえしていない、よって「成長の余地」がある。

実力を測ることはできない。

つまり運ゲー

祈りの届いた人が勝つ。

 

逆に、麻雀の実力を測れる人を考えてみる

 

今年のネット麻雀は3200半荘で平均順位2.42だったから

今の方針で戦法固めたいんだよねぇ

とか

いま、雀荘勤務のアルバイトしてるんだ。

半年で2200戦して+3万浮いてるんだけど、

やっぱり安いレートは厳しいねw

といった例だろう。

 

おめでとう!あなたが話してる相手の実力は保証されています!!

 

要するに、麻雀大好き、暇さえあれば麻雀

という人しか麻雀の実力は計測できないのだ。

 

肌感覚を信じるか

そう、これなのだ。これが一番難しい。

 

例えば、

私の麻雀サークル内の成績は15~20人中4~5番目だった。

肌感覚でも、「この辺かな」と思える。

しかし、「400戦」は「運ゲー」の範囲だ。

 

他の例も考えてみる。

フリー雀荘で麻雀をするとき、店長さんが同卓したことがあった。

手さばき、打ち筋、結果。明らかに私よりも上手だった。

私が素直に「店長さん、めっちゃ強いよなー」と感じたという話だ。

 

これまでの話を総合すると、2つとも

「サンプルデータが不足しているため、実力はわからない」という結論になってしまう。

しかし、「経験則で考えると、だいたいの実力はわかる(ような気がする)」

 

ここをどう取り扱うかだ。

ぶっちゃけた話、好みだ。

なぜなら「どうせデータが揃わない」からである。

自分の感覚を信じたいなら、信じればいいと思う。

 

ただし、データを信じる人と話すときに肌感覚の話は出さないこと。

喧嘩になっちゃいますからね。

「こういうデータ信じてるやつもいたっけ」と頭の端に置いてみてください。

 

ちなみに、私は「肌感覚をなるべく信じない」という方針を取っています。

 

結論

麻雀は人によって違う!

だいたいの人は「運ゲー」!

少数の麻雀大好き人間にとっては「実力ゲー」!

自分がどっちの人間か、話す相手はどちら側か。

そこを踏まえて使い分けましょう。

 

まとめ

「麻雀の実力」についてまとめる。

  • 2000戦≒1333時間のデータを使えば実力を計測できる
  • 多くの麻雀プレイヤーは実力について「計測不能」
  • 麻雀大好き人間だけが実力を測れる
  • 多くの人にとっての麻雀は「運ゲー
  • 麻雀大好き人間の麻雀は「実力ゲー」
  • 肌感覚は好み!俺が強いと感じたら強いんだよ!(えっ

こんなところだろうか。

 

追記

麻雀で平均順位を自分の実力で見るには最低で何試合は必要ですか!?三... - Yahoo!知恵袋

麻雀って運ですか実力ですか割合で教えてください!! - とつげき東北さんの科学... - Yahoo!知恵袋

Yahoo!知恵袋でも同様の質疑が飛び交っていたようだ。

これらの記事によると

「1000戦でもそこそこ信頼できるデータになる」

「麻雀は実力24%運76%」

とのことだ。

 

特に1000戦でもある程度信頼できるというのは大きい

2000戦の半分の時間で実力が計測できそうだ。

今後は、誤差も覚悟で1000戦スパンの案を採用したいと思う。

 

2000戦の話を散々していたのはなんだったのか(笑)

正確なデータを取りたい方は2000戦でお願いします。