鳥頭の備忘録

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書籍レビュー2 「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」 

「脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術」

著者:樺沢 紫苑 大和書房 (2017/4/13)

 神・時間術 概要

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www.amazon.co.jp現代社会は多忙である。しかし、時間も有限である。

よって、現代社会で人生を謳歌するには「効率的な時間の使い方」が重要である。」

というのが書籍主張である。

肉体のリズムや空き時間の活用を駆使した時間術を披露している。

 

15-45-90の法則

人間の集中力の持続時間は「15分」「45分」「90分」であるという主張。

最高のパフォーマンスを発揮できるのは15分

安定してパフォーマンスを維持できるのが45分

集中力を維持できる限界が90分

とのこと。

 

ネットで軽く調べても出てきますが

「集中力は15分で1セット

というのが今日の脳科学の通説のようですね。

私はこの本で「集中力は15分1set」を知りました。

 

ストップウォッチ管理法

書籍で紹介された「集中力の性質を使って効率的に作業をする方法」ですね。

「集中力は15分1setなんだから集中が終わったら休憩しよう」

「休憩をうまく使って何回も集中すればダラダラやるより効率的」

ということです。

 

集中できる時間の長さはまちまちですが

ダラダラとやるよりも

集中⇒休憩⇒集中⇒休憩 の方が間違いなく効率的ですね。

少なくとも私にはぴったりの手法。

 

ストップウォッチ管理法のスパンを考えてみる

じゃあ何分ごとのストップウォッチ管理法が生活にフィットしているのか?

という私個人の考察です。

  • プラン1「15分集中・5分休憩」

 15分がベストパフォーマンスということで安直に15分+5分で20分1set。

3setでちょうど1時間になる点も個人的に評価が高い。

かなり使い勝手が良いストップウォッチ管理だと思います。

 

  • プラン2「30分集中・10分休憩」

 15分×2setで30分集中するプラン。30分の集中は区切りやすい感覚があります。

しかし、「休憩時間の取り方が微妙」と感じました。

というのも、私が「30分・60分単位」でスケジュールを考える人間だからです。

30分集中するのはいいんですが、「10分休憩」がなんともしっくりきません。

2setで1時間20分・5setで3時間20分というのがしっくりこない。 

3setで2時間。4setで作業終わりの休憩をカットすれば2時間30分。

休日に軽い作業するときに使えそうな感じがします。

 

  • プラン3「45分集中・15分休憩」

 本作における「安定パフォーマンス」45分と休憩15分を合わせて1時間にする案。

集中1回と休憩1回で1時間。かなり計算しやすい。

おそらく長時間作業で一番使い勝手が良いと予想しています。

「45分+15分」プランがあれば「30分+10分」プランは不要なんじゃ....

 

「朝高・夜低の法則」

「肉体は、朝起きてから2~3時間後が最もパフォーマンスが良い。

そのあとはだんだん効率が落ちていくものだ」という肉体リズムに関する主張。

だいたいこんな感じの図(6時起床・23時就寝をモデルにした)

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作者曰く、「エンジン全開のタイミングで難問に取り組もう」という話。

「その日にやるべき課題や仕事はゴールデンタイムで倒すべし」

確かに夜の方が昼に比べて能率低かったり集中できて無かったりしますけど

こんな感じなんですね。詳しい方いたら補足ください。待ってます(笑)

ただ、この時間って仕事やら授業やらが入りますよね。

社会人になった時、真価が問われる気がします。

仮眠の重要性

「「仮眠」はパフォーマンスの回復に最も効果的である。」という主張。

15分~30分の仮眠休憩を取ることでハイパフォーマンスを維持すれば、

1日がより効率的になる。というお話。

(先ほどの生活サイクルの中でお昼休みに20分仮眠したケース)

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これは導入例がすでに何件もありますね。

「お昼寝を許可する」企業などもニュースで取り上げられるています。

 

「昼寝20分」 働き方改革 午後の仕事、効率アップ 「日経新聞より」

https://style.nikkei.com/article/DGXKZO13386060V20C17A2NZ1P01?channel=DF061020161183

「集中力を回復するなら短い昼寝!」 覚えました。

 

能動的娯楽と受動的娯楽

「能動的娯楽とは目標設定や実力向上、スキル上達といった要素を含む娯楽である。」

「受動的娯楽とは自ら動かずとも与えられる娯楽である。」

「受動的よりも能動的娯楽の方が自身への投資になり、効率的である。」という主張。

具体例を考えてみると

能動的娯楽・・スポーツ、読書、頭脳ボードゲーム(将棋や麻雀)

受動的娯楽・・TV番組を見る、SNSチェック、友人と気楽に雑談

こんな感じでしょうか。

娯楽の分類が難しい

さて、2種類の娯楽があることはわかりますが分類の難しい娯楽もあります。

個人的には「映画」がそれにあたると思います。

能動的な娯楽が投資であり、「成長につながる」と考えますと

  • 「能動的映画」

作品を通したメッセージや登場人物の行動から自身を振る返り、

生き方や社会に対する見方を養う。批評家の目を持った視聴。

  • 「受動的映画」

どかーん。ばこーん。キャー!!○○カッコいい!マジ名作!!

 

こんなかんじですかね。

楽しみ方が複数ある娯楽で当事者はどう楽しむかということでしょう。

 

この主張ばっかりは賛否両論といった感じだと思います。

その人の楽しみ方に、正しいも間違ってるもないんじゃないの?と。

楽しんでこそ人生ですからね。

 

ちなみに私は「能動的娯楽が大好き」なため筆者の意見に大賛成です。

娯楽も能動的な部分をふやして自身を鍛えていきたいですね。(えっ

 

 

まとめ

「神・時間術」の主張

  • 集中力は15分1set!
  • 適度に休んで何回も集中。だらだら作業は敵!
  • 脳は朝型!難題は昼前に倒せ!
  • 昼寝は最高の手法!昼休みは20分寝よう!
  • 娯楽は能動的に!スキルアップで人生充実!

という書籍でした。

 

追伸

立ち読み20分・レバレッジ読みです。

作者は他にも色々な手法を紹介しているようですが

「既に明らかになっている情報がほとんど」というAmazonレビューもありました。

「自分で時間管理について調べるのが面倒」という方は読む価値ありかも。

既に自力で情報収集している方は、目新しい情報が無いようなので読まなくてもOK。

そんな感じです。