書籍レビュー 「レバレッジ・リーディング」
記念すべき(?)第一回目の読書レビューです。
「レバレッジ・リーディング」著者:本田直之 東洋経済新報社 (2006/12/1)
レバレッジ・リーディング 概要
ビジネス書籍の多読は、人生における重要な投資である。
と説いている書籍。
「じゃあどうやったらたくさん本が読めるのか?」
「読む本はどうやったら実戦できるのか」
について斬新な切り口で解説している良著です。
「パレートの法則」を利用して多読する
書籍では「20対80の法則」という名前で紹介されています。
「重要な20%で内容の80%は構成されている」
というのが書籍の主張です。
つまり、あらゆる書籍の重要な20%の部分だけをガンガン読む。
言うなれば「つまみ食い戦法」が「多読のコツ」ということですね。
実際、その通りの本も多いと感じます。
「主張⇒説明の具体例⇒まとめ」
で構成されているビジネス書籍や
「新キャラ登場⇒事件の進展⇒決戦で物語が進む」
のような物語書籍だと
「まとめ」や「決戦で物語が進む」の部分を読むだけで
その本の主張をある程度把握できるんですよね。
例外にあたる本も多数存在すると思いますが
「ビジネス書籍の多読」をテーマにしているので
効果的な多読戦術であると感じます。
カラーバス効果を信じよ
レバレッジ読書のコツは「重要な20%を効率よく摂取する」ことです。
しかし、重要な要素を見つけるにはちょっとした考え方が必要になります。
そこで登場するのがカラーバス効果です。
カラーバス効果とは、意識している事柄に関して、
自然とそれに関する情報が集まってくるという心理学の効果です。
例えば、「部屋の整理整頓のコツを知りたい」とハウツー本を買うとします。
すると、あなたには「部屋の整理整頓」にカラーバス効果が発揮されるのです。
レバレッジ読みではこのカラーバス効果を使います。
「スキルA」のために「スキルAのビジネス書を買う」時点で
「スキルAについてのカラーバス効果」が発揮されています。
よって「あっ、ここ重要だな」という文章も「カラーバス効果に引っかかる」
ということです。
書籍を読むときは「その本で何を学ぶか」考えてから読もう。
その一瞬の思考が「カラーバス効果」を生み出し、
「要点だけつまみ食い」する「レバレッジ読み」を助けるはず。
レバレッジメモを作り実行に移す
「レバレッジメモ」を作ることができれば、
人々はあらゆる書籍のノウハウを実践できるようになり
「読んだだけで日常は何も変わらない」
というマンネリから抜け出せるという主張です。
その内容を要約すると
「パレートの法則」で抽出した「重要な20%」をメモに残す。
そしてメモだけ何度も読み返し、何度も体で実践する。
ということです。
このレビューそのものがレバレッジメモですね(笑)
「ここテストに出すんで」といわれた内容や
定期テストまでの小テストをまとめた「試験対策ノート」
あれもレバレッジメモだったんですねぇ。しみじみ。
まとめ
レバレッジ・リーディングという本は
- ビジネス書は重要な部分20%を読めばOK
- 重要な部分20%をメモにまとめ、何度も読み、何度も実行しよう
- 習得したい知識を意識せよ!カラーバス効果で要点を逃すな!
- たくさん本を読んで、たくさん実践できれば、成長できてハッピー!
という書籍でした。
「パレートの法則」で考えるとここだけ読めばいいんですよね(笑)
追記
カラーバス効果について追加しました 2017.11/6